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2018年08月27日

メタフィジックな視点からみた歌唱法

ブログ ボイスエンライトメント

私は小さい頃から歌うのが好きでしたが、大きな声が全く出ませんでした。
唄いたくても、思うように声が伸びないジレンマをずっと抱えていたように思います。

そんな私が歌でお金を稼ぐまでになったのは、西洋的な声楽音楽の専門教育を受けたからです。

小さな細いからだでも、それなりの声量でオペラアリアなど歌えるようになりました。

しかし、専門的なアプローチに偏って勉強しすぎたばかりに、メカニックな発声法と楽譜を追うことばかりに意識がいってしまい、氣がついたら小さい頃楽しく気持ちよく歌っていた”あの感覚”をどんどん失ってしまいました。

見える世界、つまり楽譜に忠実であるとか、楽曲の解釈・分析とか、テクニックとか、表に聞こえる音とか、そういう部分ばかり重箱の隅をつつくようにフォーカスして、もっともっと深いメタフィジカルな領域、見えない世界、無意識の領域、宇宙とか森羅万象とか、そういう大きく深く広がっている部分に心を開いていくということには無頓着でした。

心だけでなく身体にしても、本来それは単体で動く機械ではなく、大地とも宇宙とも有機的に繋がってエネルギーを循環させているし、天体の影響ももちろん受けるし、人間の体には個体としての体(アミノ酸、たんぱく質)だけでなく、液体(体液、血液、リンパ液)としてのカラダや、気体(エーテル体、アストラル体など)と呼ばれるこの世の次元を越えたカラダも重なっています。

そういう見えない世界や全体との有機的な繋がりを無視して、ブレスがどうとか、この音符はこう歌うとか、あまりに枝葉末節にこだわりすぎ、見える部分だけを一生懸命コントロールしようとすればするほど、どんどん小さな凝固した演奏になっていって、自分も楽しめない、聞いてもらう人の肩も凝らす音楽になってしまうのです。

私がそういうことに気づいたのは、まずカウンセリングや内観、瞑想、セラピー、呼吸法などで見えない心や見えない身体を解放し浄化していくうちに、自然と歌声もどんどん伸びやかに自由になっていったという実感からです。

長年、五感のみで実感している世界のことだけを追求して一生懸命に努力していたときには到達し得なかった感覚でした。

それまでいかに自分が演奏しながら常に自分の声や演奏をジャッジし枠や型にはめながら出していたか、そしてそれがいかに本来の解放感のある自由度の高い演奏から自分を遠ざけていたかも思い知りました。

本来歌う(あるいは演奏する)というのは、楽しくて気持ちの良いものです。
魂から湧き出てくるエネルギーを、身体を媒体として音や声に変換して表現する、それが原始的な音楽の顕れだったはずです。
聴いてる人、演奏する人、その空間が一体となってエネルギーが循環していく、、、

それが、コンクールでの順位やら学校の成績やら正しいメソッドやら、楽曲の背景知識の勉強、ジャンル分け、お金になるかならないか、など左脳的な縛りへとどんどん引っ張られ、歌うのが楽しい?気持ちいい?そんな感覚はどこへ行ったやら?となってしまっていたのです。

そんなわけで、西洋の専門的な音楽の世界からは少し距離を置きたいと思うようになりました。
というより、その世界で生きていくことはもう諦めようと思っていたのです。

一方、歌うという面で新たな世界に私の目を開かせてくれるとてもよいご縁がありました。

専門的な教育とは無縁で、形へのこだわりは一切無視、「音楽は動的な瞑想だ」と、ただ魂の赴くままにパンクに歌い続けてきた、音楽では自分と対極の世界にいたりょうくんと一緒に何度もカラオケに足を運ぶうちに、「歌うってこんなに楽しかったんだ、気持ちよかったんだ、自由なんだ」という感覚を徐々に取り戻していきました。

そして数年前は、京都の美容師さんでもあるM野さんのスピリチュアルなボイトレレッスンを集中的に受けて、声は波動であり、歌うことはエネルギーを循環させること、声を耳で聞かず、身体のバイブレーションを感じながら歌うコツなどを教えていただきました。

そうしているうちにすっかりその世界で自分を生かすことをあきらめていた演奏の機会や歌を教える機会が増えました。一般の合唱団やコーラスグループの指導、ボイトレの指導、コンサートやイベントでの演奏の依頼などが以前(西洋の専門的な音楽の世界で生き残ろうと必死になってた頃)に比べ増えていきました。

あれ、宇宙はまだ私を音楽の世界で使うつもりなのか、とそれはとても意外な展開だったのです。

以前と比べると、自分のボイストレーニングの指導法もどんどん変わりました。
とにかく脱力すること、リラックスすること、細かいことにこだわらず、無駄をはぶいてむき出しで歌う感覚を取り戻してもらうことを指導していくようにしました。

すると、生徒さんが口々に「歌うことって気持ちが良いことだったのですね」、「のびのびと自由に歌えるようになりました」、「歌うことへのコンプレックスから解放されました」と言ってくださるようになりました。

ただ楽しい、気持ちがいいだけでなく、自然と歌のクオリティも高くなっていきます。

メカニックなことや分析など細部を見ていくことが不用なのではなく、大きな視点を取り戻して全体を捉えるからこそ、そういう細かい部分も整い、融合されてクオリティの高いものが生まれてくるようなのです。

最近歌うことって、セラピー(癒し)とおんなじだなぁとつくづく思うようになりました。

とにかくリラックスすること、解放すること、不用なクセを取り除くこと、宇宙に委ねること、グランディング、ありのままの自分をむき出しにすること、空(くう)になること、ジャッジをやめること、原始感覚(宇宙感覚)を取り戻すこと、、、。

通常の歌のレッスンでも、「脱力」「リラックス」というのはよく言われています。
しかし、本当に自由自在に声が出せるまでの「脱力」、「リラックス」というのは、宇宙エネルギーを取り入れているチャクラを上から下までバランスよく開くことでしか体得できないのではないかと思うのです。

この超脱力を体得することで、重心である丹田から湧き上がるエネルギーが素直に全身を流れ、素晴らしい声の響きが生まれます。
こんなに大きくて力強く、美しい声が出るのかと、みなさんびっくりされます。

ずっとやってきた歌と音楽の世界と、セラピーの世界が、私の中でようやく統合されてきた氣がします。

ここ数年見えない世界で学んできたこと、感じたことと、それまでに構築してきた専門音楽のアプローチを融合させたボーカルレッスン、ボイスエンライメントでそのすべてをお伝えしています。
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