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2018年11月04日

「音楽はよくわかりません」という人の感性の方がよかったりする!

ブログ ボイスエンライトメント

よく、「わたしは音楽はよくわかりません、、、でも聞くのは好きです」と控えめにおっしゃる方がいますが、
そういう人の方がずーっとずーっと耳の感性が本質的なことがあります。

自称「音楽通」の人は、
「こうでなければならない」という脳という器官に記録された「人の情報(完全情報)」をもとに、音楽を聴いて判断します。

つまり、「文明によって造られた美の基準」つまり、自分ではない誰かの基準に照らし合わせて音楽を聴いて「わかった」と言ってるのです。

戦争と環境破壊と貧困と病んだ人体や心を作っている同じ文明が言ってる「美」です。

それは、教育やメディアによって刷り込まれたものであって、最初から自分の中に自然に備わっていたニュートラルなものではありません。

「音楽通」の人たちは、耳聴覚で音楽を聞きます。
時空からやってくるシンプルな「音(響き)の連なり(第1次情報)」が、耳から入り、前頭葉(思考)で処理され、第2次情報に変換されるわけです。

これらの“音楽”は、アタマで聞く思考の産物にすぎず、ハラで体感しているナマのもの、リアルな音楽ではありません。

一方、本来は音楽の知識なんて何もなくても、人は皮膚で直接音を感じることができます。
本当の意味でニュートラルな、「黄金比」に基づいて、
「心地よい音だ」
「この音楽は好きじゃない」
と自分自身の感覚でわかるものです。

「音楽はよくわかりません」という人の方が、自分ではない誰かによって作られた美の基準(上手いか下手かなど)のフィルターを通さずに音楽を聞いていることがあって、そっちの方が本当に音楽(叡智)と出会えていることが多いのです。

実際に人の審美眼など大したことがない、というのをよく表しているエピソードがあるのですが、
ワシントンDCの地下鉄の駅で普段は巨大なホールを満員にして拍手喝さいを浴びている名バイオリニスト、ジョシュア・ベルがストリートミュージシャンに扮して、350万ドルの名器でバッハの傑作を奏でているのに、1時間の間にその音楽に足を止めて耳を傾けたのは、通りがかった1000人以上のうちたったの27人+投げ銭32ドルほどだったといいます。

いかに人が「アタマ(お膳立て)」で普段音楽を聞いて、「よかった」「感動した」と言ってるかがわかります。

わたしも、長年西洋から来た音楽教育の洗脳に浸かっていたため、「アタマで聴く」という回路があまりにも育ってしまって、赤ちゃんのようにニュートラルに聴く感覚を本当に忘れてしまっていました。。。

自然な感性を取り戻すのに、5年ぐらいかかりました。

ボイスエンライトメントでやりたいことの一つ。
それは、自然な感性を取り戻すことです。

リアルな音(バイブレーション)と出会える聴覚をみんな本来持っていたことを思い出してもらいたいのです。

そういう人が増えれば、もっとみんなが健康になり、つながっていける温もりのある文明を作っていけると思うのです。

 
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