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2022年12月08日

「愛着障害」という視点を持つ

ボイスエンライトメント 心を解き放つ 脳幹活性 自分らしく生きるヒント

愛着障害とは、人と情緒的きずなが築けない、
不安定な愛着スタイルを持つ人のことをいいます。

不安定な愛着スタイルとは、対人関係が苦手、人といて安心できない、人を信用できない、気を許せる仲間がいない、人間関係がすぐ拗れるなど、
複雑化すると、社会生活を送るのが困難、という状態のレベルまであります。

愛着障害は、
家庭環境が複雑だった、とか、
親から虐待orネグレクトされた、

とか、そういう人だけの問題だと考えられがちだけど、

今は大人でも3人に1人は愛着障害だと言われていて、
しかも増える一方で、
もしかしたらあなた自身が、恋人や伴侶が、同僚が、息子や娘がそうだという可能性は十分すぎるほどあります。

家や学校が「安全基地」ではなかった、ということが主な原因ですが、

社会全体が何十年にも渡り、愛着という問題を軽視している傾向にあるのが、この問題をより複雑にしています。

核家族化、親の共稼ぎ、学歴社会、エネルギーの少ない食事、人に優しくない社会通念、一般常識などの現代社会の要因が複雑に絡んでいます。

つまり、家庭や学校に限らず、社会全体のどこにも「安全基地」がないという状態。

摂食障害、依存症、うつ、引きこもり、ニート、
人格障害、共依存、犯罪、自殺願望、、、

一見別々の問題のように見えて、これらの共通項が「愛着障害」であるともいえます。

というより、全てが愛着障害のバリエーション。

※愛着障害に効く特別な「お薬」はありません!
足りないのは「ぬくもり」「安心感」「自律神経の調律」です。

発達障害と診断された人でさえ、
本当は愛着障害であるケースがとても多いと言われています。

その場合、愛着に取り組んだら、発達障害は改善します。

愛着障害の現れ方には大きく2通りあり、
①個人がまるごと「低機能な状態」→心身の不調、日常生活、社会生活を送るのが困難、である場合と、
個人のある部分は高機能、ある部分は低機能でそのギャップが激しい、というパターンがあります。

②は、

高機能な部分は、

◯人を惹きつけたり、

◯仕事などの能力が高かったり、◯敏腕だったり、

◯社交的だったり、

◯一見人気者、成功者のように見えたり、、するのですが、

低機能な部分では、

◯主訴がころころ変わって人を振り回したり、

◯自分の都合しか見えず、相手への要求が強くなりすぎたり、

◯人との距離感が分からなかったり、

◯ゼロか100かの極端な二極化思考たったり、

突然人が変わったように怒り出し建設的な話し合いができなかったり、

◯パートナーと情緒的なつながりを感じるのが困難たったり、、

愛着障害という視点がなければ、前者①と比べると問題が表面化しにくいのです。

そのため、後者のタイプが組織のリーダーになったり、指導的な立場に立つことも珍しくないのですが、本人も周りも愛着障害という視点がなくそれに気づかないので、関係者間のトラブルが絶えません。

①の人は、自己イメージがネガティブになりやすい。
見るからに自信がない自己否定タイプ。

②の人は、自分は凄いんだと、自己イメージを誇大化するナルシストタイプが多い。
でも、本当は自分のことが大嫌いで、大嫌いすぎて本当の自分とかけ離れた自己イメージを作り上げます(本当の自分とかけ離れているので、とても苦しい状態)。

もし他人が自分にフレンドリーでないとしたら、
肩書きとか、知識とか、肉体的魅力とか成功度合いとか、お金あるかないか、それは関係ない。

あなたが本当は不安だらけで、無意識に自分を防御し、そして「怒ってない」と言いながら「怒り」をまとっていて、本当は寂しいのに孤独を克服した風を装っているから。

それを突き破ってでも、こっちに来て欲しい、はちょっと周りに期待しすぎです。

愛着障害を克服し、健全な愛着スタイルを形成していくには、
まずは愛着障害であることに自覚を持つことから、です。

子どもの時に「安心」をインストールできなかったから、いつもこういうパターンが起きてたんだ、自分のせい(性格とか人格とか発達障害とか)ではなかったんだ、という気づきが大事。

それから、子どもの頃の愛着の傷を克服することで、自分も安定した愛着関係(情緒的なつながり)を築くことができるのだという希望を持つこと。

そこまでできたら、

あとは、心と体に「安心」をインストールしながら、
蓄積された自律神経の緊張(感情の抑圧からくる)をとっていく。

それに不可欠なのは、

「身体感覚を取り戻す」ということ。

愛着障害の人は、これがなんと言っても苦手です。

なぜなら、愛着にまつわる傷、痛み(本当は寂しかった、ヨシヨシされたかった)は全て身体に刻まれてるから。

身体に意識を向けると、たちまち不快で不安な感覚に襲われ圧倒される。

この、身体に刻まれた痛みから逃げたくて、
薬物依存症、アルコール依存症、過食症、などになります。

依存症までいかなくても
ゆっくり家でリラックスする、ということができずに、あちこち忙しく飛び回ったりする、ゲームや漫画、インターネットに没頭するのも、愛着の痛みから逃げている場合があります。

身体感覚を安全に取り戻す方法はあります(時間はかかるので根気は要ります)。

今私が提供しているものとしては、

◯三種の神器(脳幹活性、瞑想、お祈り)オンライン実践会、

◯ボイスエンライントメント(声から身体・自律神経を整えていきます)

そこで、身体感覚を安全に取り戻す方法をお伝えしています。
三種の神器の実践会も、ボイスエンライトメントも、
難しいことや苦行的なことは一切していません。

ただあくびするだけ、ただ感覚に意識を向けるだけ、ただ唱えるだけ、
など、誰でも簡単にできることをとにかく繰り返しする!ということを大事にしています。

愛着障害を克服するのに、実は食事もめーっちゃ大事です。

エネルギーのない食べ物ばかり食べてたり、石油由来の製品、トランス脂肪酸、農薬、食品添加物、遺伝子組み換え食品などで腸を汚染していくのをやめて、発酵の食べ物、加工の少ない天然のものをたくさん食べましょう。

そしてある程度、身体感覚取り戻せたら、
過去の痛みを癒していきます。

今の愛着スタイル形成に影響している過去の痛みは、誰にでも必ずあります。

「傷というほどのことでもない」と思っていたことが実はとても根深かったり、
もうすでに記憶の彼方にあったりします。

過去のどの経験が、今の不安定な愛着スタイルに影響してるか自分でわからない人は、
カウンセリングでじっくり探っていきます。

マトリックス•リインプリンティング安全にトラウマを解消するセラピー)

◯その他の統合心理セラピー

愛着形成の度合い・段階によって取り組むことが違うので、
その判断は専門家に聞いた方がいいかもしれません。
ただし、愛着障害のことをわかっていたり、自身がある程度克服しているセラピストがまだ少ないという現状があります、、、。

さて、わたしが今とても問題に感じているのは、

これから益々愛着障害(大人も子どもも)が増えて、気づいたら3人に1人どころか、ほぼ全員愛着障害、ってことにもなりかねないんじゃないかと。
(実際は、愛着障害グループと愛着障害克服グループの二極化が進んでいますが、後者はまだまだ少数派

コロナ禍で、みな不安になってて、我慢強いられてて、マスクで顔の表情が見えなくて、突然周りの人が亡くなりだしたり、右へ倣えの思考停止人間が増え出したり、、こんな世の中で安定した神経基盤が築けるわけがない。

全員愛着障害の世の中は、
「ぬくもり」のない、
かなり住みにくい世の中と思います。

安定した愛着スタイルを形成できずに大人になった人は、いくら育児書などで学習しても、子どもの心と体に「安心感」を与えるような育児をすることは,とても困難になります。

子どもの愛着障害は、親が自分の愛着形成に取り組んだら解決することが多いです。

愛着障害の人は、不安、自己否定、罪悪感、被害者意識が強く、
それを子どもに投影して子育てをするから、子どもも愛着障害になります。

そうやって、愛着障害は、無意識のうちに「連鎖」します。

愛着障害を克服するということは、その「連鎖」を断ち切る、ということになります。

 

つづく
CUOREVOCE

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